いろいろ「持ってる」ヤツ。

今日から1~2週間ほどお預かりする子のために隔離部屋を用意しました。
入居前に末に入念にチェックしてもらいます。



室蘭保健所に収容された時点でジアルジア(原虫)持ちと判明し、その後パルボを発症した「しーちゃん」です。いろいろと「持ってる」ヤツなので入居後は完全隔離です。

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最初は耳ぺったんで籠城していましたが、しばらくするとすぐに馴れました。
2段ケージの2階に上がれるよう付けた特製スロープも、教えることなくちゃんと自分で昇りました。
抱っこするとすぐにゴロゴロ喉を鳴らす「ういヤツ」でもあります。

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しーちゃんのご飯のおこぼれにあずかる我が家の3匹。

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奇跡の3ショット。しーちゃんは本当に「持ってる」ヤツです。

縦に伸びてきたぞ、と。

(疑)パルボで隔離→検査の結果、晴れて釈放となった「しーちゃん」です。
真実パルボだったのかの検査は結果待ちですが、とりあえずキレイな身体になりました。



「だれですか、ぼくのあんみんをじゃまするしとは」

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「めがまだちょっとしみしみなのでつが、しみしみのかおをするともっとしみしみなことされるのでかくすです」

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「へーんしーん……っ」

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「ほら、ばっちりですよ、おばさん」

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「おばさんがつくってくれたさかみちはずるずるとしたにおちてきています」

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「おかげでぼくはしたのすみっこにはさまってしまいまつ」

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「……まあ、このみっちりかんがまたいいんでつけどね……」

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パルボを乗り越えたしーちゃん、しあわせ掴むまであと何日?

とりあえず元気なしーちゃんを遊び倒してくれる飼い主さん募集中です。
しーちゃんを一時預かりしたおばさんの「消毒奮戦記」は後日お届け予定。

検査のスゝメ

 私自身の覚書として、「保護した子猫がパルボを発症したかもしれない場合」の「そこそこ力を抜いた対処方法」を書き留めておきます。
 ※写真はすべて検査結果が判明し、隔離解除となった後の写真です。

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 猫の予防接種(ワクチン)の中で一番基本的な「3種混合ワクチン」によって予防される病気のひとつに「猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)」(※以下、パルボと略)があります。
 パルボはいったん発症すると命を落とす確率がとても高いとともに、治癒したあとも体内のウイルスを排出し続け、ばらまかれたウイルスは環境によっては1年以上も感染力を保ち続けるということで、猫の保護活動に携わる人間にとって病中病後ずっと気の抜けない病です。
 感染力の強さと塩素でしか除菌できない特質から、パルボを発症した猫を抱えた保護主には日々ひたすら「掃除・消毒」という重荷がのしかかります。中には家の中のどこかに潜んでいるかもしれない見えない菌に怯え、ノイローゼ一歩手前までいく保護主もいるようです。
 今回、某保健所からボランティア仲間がレスキューした子猫が10月28日に突然の高熱のため入院しました。白血球値が1600と低かったため、パルボ疑いで治療を始めました。
 4日後の11月1日に退院し、ボランティア宅で自宅療養となりました。我が家にきたのは11月の10日、パルボ発症(疑い)から2週間弱で、一般的にまだウイルスを排出している期間とされているので、私の寝室のベッドや家具をすべて撤去して隔離部屋とし、2段ケージに捨てても構わない専用の寝床を置いてお世話することにしました。
 通常のエサ水のお世話の他にパルボ対策として取ったのは以下の手段です。

・洗濯機で簡単に洗えるレースのカーテンのみそのままにして(外すと外からまるみえになる)付着したウイルスの残存を予防するために遮光カーテンは取り外した。
・クローゼットの下部にはけっこうな隙間があるので、ウイルスが入り込むことを防ぐために養生テープで目張りした。
・パルボは湿気に弱いので、加湿のできる空気清浄機(S社製プラズマクラ○ター)を置き、常に湿度が50%を超えるようにした。
・もともと風邪をひいていた子猫なので、室温は23度を下回らないようデロンギオイルヒーターで24時間部屋を温めた。
・パルボに効くという新成分「バイオトロール」を含む消毒薬類を「猫の幼稚園」さまから購入し、一日に一度、ケージの中と周りの床をバイオトロールサニタイジングワイプで拭き掃除した。
・トイレは糞尿を見つけるたびにビニール袋に取り、さらにその袋を密閉容器に入れた。
・トイレの猫砂は最低限の量とし、糞尿を始末するたびバイオウィルクリアを振りかけ、3日に1度は砂を全部交換してバイオトロールのシートでトイレを吹き清めた。
・一日に一度、子猫の全身をバイオフレッシュワイプアイ、イヤー&トッシュで拭いた。
・本来なら受け入れ後すぐにアンチバクテリアシャンプーで洗いたかったのだが、北海道に寒気が入り込んできて気温が急激に気温が下がったため、風邪のぶり返しを懸念して拭き取りに留めた。後日、気温が上がってから一度だけアンチバクテリアシャンプーで子猫の身体を洗った。
・世話をする際は隔離部屋専用の割烹着とルームパンツに着替え、使い捨ての手袋をはめた。専用室内着はとくに毎回洗濯することはしなかった(面倒なのと、隔離部屋から外に専用着を出すことでウイルスを拡散させる恐れがあると考えたため)。
・隔離部屋では専用のスリッパを履いていたが、念のため入室の際は必ず裸足になり、退室するときにはバイオチャレンジを吹き付けたキッチンペーパーを踏んで足裏を除菌し、手もバイオチャレンジで消毒した。
・外出の際には外にウイルスを持ち出さないよう、玄関先でバイオフレッシュを頭から浴びた(けっこう笑える……)。
・食器などは隔離部屋内で全部空にし(食べ残しは糞便と一緒に廃棄)、バイオウィルクリアで食器を一度消毒した上で、洗面所でさらにキッチンハイターで消毒したのち家庭用の中性洗剤で洗った。

 パルボ対策としては「中の下」くらいの消毒体制です。私は日中、仕事で留守をしているため万全の体制が取れないし、あまり根を詰めても途中で挫けると思ったので、適当な手抜きの方法をとりました。
 パルボ治癒後のウイルス排出期間は獣医師によって諸説あるので、「いったいいつまで消毒を続けなければならないか」の目安とするため、退院後2週間超の11月17日に犬パルボの検査キットで簡易検査を受けました。結果として子猫の便からパルボウイルスは検出されませんでした。
 検査を受けた動物病院によりますと、犬用のキットのため猫パルボ判定の信用性は100%とは言えないが、母猫からの移行抗体やワクチン接種のために(疑)陽性反応が出ることはあっても陽性を陰性と誤ることはまずないとのこと。私もこの見解には納得しました。
 さらに「はたしてこの子はパルボだったのか」を確かめるため、血液を採って抗体検査に回してもらうことにしました。検査は外部機関に依頼するので結果が出るまで1週間ほどかかります。
 パルボの抗体ができていれば子猫は「パルボにかかって生還し、排菌も終わって健康を取り戻した子」となるし、抗体がなければ「そもそもパルボにかかっていなかった子」ということになります。
 ――――結果は、なんと陰性でした。抗体値が基準値以下なので、そもそもパルボには罹っていなかったということです。
 もしこれが「やっぱりパルボに罹っていたわ」という結果なら、発症して、治癒して、排菌が終わるまでは○○日くらいなのね、という目安になったのですが、そもそも罹っていなかったので退院後のキットでの便検査が陰性となるのはあたりまえなわけで……。上記の消毒体制が十分だったのかどうか、結局は判断つかないまま今回のパルボ騒動は終了してしまいました。
 パルボは外部検査の結果を待っていたのでは治療が間に合わないので「見なし治療」を始めることがほとんどです。そして治癒するにしろ残念ながら虹の橋を渡ってしまうにしろ、検査をしないで済ませてしまうことが多いです。
 外部検査は多少高額となるため、自腹をきっている保護主は二の足を踏むでしょう。でも、終わりの見えない消毒作業にかかる費用と手間を考えれば、検査で白黒つけたほうがはるかに経済的ですし、元気になればすぐにも里親を募集できるわけです。
 また、パルボかどうかの確定診断をすれば、保護主の周囲にパルボ菌が残っているかどうかの判断材料にもなります。パルボにかかっていれば念入りに消毒をしなければならないし、罹っていなければ通常のお掃除でことたります。
 いつ終わるともしれない消毒地獄から抜け出すために、ぜひとも確定診断をお勧めします。今回の検査でかかった費用は幸いにも1万ちょっとですみました。保護猫のかかりつけの病院ではなかったにも拘わらず、パルボ疑いであったことから白血球値の測定や皮膚状態をみて真菌の簡易検査まで無料でしてくださいました。ありがたいことです。

 使用した消毒薬は主に塩素系ですので、ご使用の際にはくれぐれも「混ぜるな危険!」の精神でお願いいたします。ひとつを使ったあとは完全に乾いてから他のを使う、あるいは一種類しか使わない、が本来はベストだと思われます。
 我が家はたまたま以前から買い置きしていたものが種々あったのと、加湿空気清浄機で比較的不安なく使える消毒薬がバイオチャレンジだったのと、「猫の幼稚園」さまから購入した新製品を使ってみたい願望と、ご厚意でくださったサンプルを使ってみたくてウズウズしたのと、いろいろ事情がありまして混戦模様となりました。できれば危険ですのでこのような使用は控えたほうが身のためだと思います(笑)。

 隔離病棟と化していた我が家は本日から通常営業に戻ります。さっそく女王様が元・隔離部屋を占領してお昼寝しました。もし保護猫がパルボ抗体(+)ならこうはいきません。徹底的な消毒作業をして、日を置いての入室許可となるでしょう。
 パルボでなくてよかった、のですが、最初から分かっていたらもっと楽できたのになーと思わざるをえません。ま、部屋が綺麗になったので瓢箪から駒といえなくもないんですけどね……。

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しあわせを呼ぶといわれている「カギしっぽ」。
どんなしあわせを釣り上げるのかな?
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プロフィール

Author:ふぅ
「ふぅ」です。うしろの「ぅ」はちっちゃい「ぅ」です。生まれも育ちも北海道。もともとは主にツイッターでぶつぶつ呟いてましたが、140字制限がもどかしくてこっち来てみました。でも緊急性のあるものは変わらずツイッターで呟きます。アカウントは@nekodasukeです。フォローよろしく。
【猫辞典】は完全オリジナル。自由きままに猫の生態を書き連ねてます。ツイッター発祥なのですべて原則140字以内です。
ブログタイトルの『猫っツラにデコピン!』は略して『ねこぴん』とでも読んでいただければうれしゅうございます。

ではどうぞごゆっくり。

メンバー紹介

元捨て猫、現女王様。名前はふう、通称ふーこ2000年の晩秋、雪が降り始める直前に保護。身体は一番小さいけれど一番の権力者。ある意味我が家は彼女の独裁政権下。超ミニサイズ(ミニというより寸足らず?)のもうすぐ17歳♀。長毛ミックスなんだけど何が混じってるのかは不明。2017年8月30日、2年間の点滴生活を経て威厳を保ちつつ永眠



名前は千明通称ちーこまたは末(すえ)。2009年(たぶん)4月生まれの8歳♀。保健所に持ち込まれた5匹兄弟のうち一番の美人にゃんを拉致して帰ったつもりが、いつの間にか「こいつ実はちん○んあるんじゃねえの?」疑惑を経て我が家のお笑い&破壊担当班長に就任。



本名たぬき通称たぬ。2010年夏、我が家の一員とするため無理やり捕獲した元ノラ猫。ただし最初は外飼い猫だったと思われる。(推定)1999年初夏生まれの18歳♀。種族保存の本能に満ち溢れ、こんな男らしい顔つきのわりに非常にモテていた。2017年7月2日、病気発覚からわずか1ヶ月、ジェットコースターのような怒濤の闘病を経て潔く永眠。



本名ばん通称ばんばん、ばんこ、ババンがバン他。2014年夏、伊達のおまつりにやってきたおばあちゃん思いの男子高校生の通報によりレスキュー。むちゃくちゃ薄汚れていたらしいが捨て猫なのか元ノラなのかは不明。警戒心のかけらもない無防備なおバカさん。ようやく3歳。めんどくさいので推定誕生日はたぬと一緒。


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我が家の常備品

★もう年なので、これを飲まなければ朝起きられません下瞼は重力に負けます毛穴は縦に開きます俗に言うたるみ毛穴っつーやつですわ夜寝る直前に飲むのがコツです朝飲んでも効くのは午後になってからですつまり半日は役立たずっちゅーわけですわvvわたしは365日飲みます毎日飲むので箱買い当然箱買い上等もはや中毒???

★今回はもう、ほんとにコレにお世話になってます。パルボは熱でもアルコールでも死にません。塩素かコレです。塩素は主に洗濯に。バイオチャレンジは主にお掃除に使ってます。ガンガン使ってるのでガンガン減っていきます。お財布痛いですけどしょうがないです……。

★メーカーのみなさま、申し訳ございません。我が家ではこれをうんP一時収納箱として利用させていただいております。抜群の臭い遮蔽率!猫飼いの必需品と考えております。これを使うようになってから、うんP処理がものすごく楽ちんになりました♪

★いろいろ試したけど、我が家ではこれしか使ってくれませんでした……。よく固まってうんこしっこ取るのも楽なんだけど、重たくて運ぶのが大変なのが玉にキズ。なのでほとんど通販で購入。タイミングによって値段の幅がものすごい。

★お猫さまの数だけトイレは必要(ほんとは+1が理想)。我が家はこれ3つを常設。保護猫がいる間はさらに増やします。安いし洗いやすい。ものすごく小さいけど、みんな上手に使ってくれてます。たまにはみ出すヤツもいるけど(笑)。

★お猫さまの便秘を放っておくと、いずれ毎度病院で掻き出してもらわなきゃならなくなると言われました。うちの女王様は病院でこれを勧められて食べ始めたら、とたんに快食快便になりました。うんPの量が3倍くらいになってびっくり。

★週に一度のブラッシングではこれ使ってます。最初は逃げ回るたぬーも、いったん背中にこれを当てられるとふにゃんと腰砕け(笑)。でも角が当たると傷つけかねないので扱いは慎重に。

★新居に引っ越す前に徹底的にテストしました。麻・カーペット・木、そしてこのダンボールの爪とぎを買って来て並べたところ、これ以外には全く興味を示しませんでした。引っ越してからもちゃんとこの爪とぎだけで爪とぎしてくれます。おかげで壁紙破られずに済んでます(笑)。

★2年間使い倒したカメラが壊れたというか壊したというか……。マクロ機能がさらにアップしているらしく、末の鼻の奥までバッチリです。カメラを選ぶときのこだわりは「同じ電池を使える」ということ。電池が同じなら充電器も同じです。コストダウンにつながります。でもだんだん選択肢が少なくなってきた……。写真はゴールドですが私が選んだのはどピンク。カメラは必ずピンクと決めています。女らしさを欠片も持ち合わせていない私の唯一の自己主張かな。ただ単に派手好きという説も(笑)。

★お猫さまのお世話で疲れたお肌もこれさえ塗れば一発で……上がればいいんですけど(笑)。地球の重力に引っ張られて下がるばっかりですが、なんとかがんばって抗ってます。上がれ~~上がれ~~。

★北海道にノミはいないっていう獣医さんもいるけれど、用心のために毎月みんなにつけてます。保健所にいる子を引き出す際にも使うので常に常備してます。うちの母、ノミにもアレルギーなんですわ。ここ、すごい安い……っ。

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