年の瀬に想う。

私が生まれたのは何年?とかそーゆーセンシティブな問題はおいといて。
近所の旧大型店の空き店舗を活用して、数ヶ月前に大手スーパーが一部入居、このたび家具店、書店、100均のテナントなどもぞくぞく開店して、もとの地域の中核店舗の姿を取り戻しつつあります。

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これは、その店舗でまだ改修中のところを囲っているコンパネに貼られている「昔、まだ室蘭が活気づいていたありし日の風景」の中の一枚です。
1969年、今から45年前。この写真の中に若き頃の父親の顔を発見して死ぬほどびっくりしました。この写真、うちには残っていません。10年前に急逝した父親に、撮られたときの状況など聞けるはずもありません。
「こんな笑い方をするんだ……」子供たちにはあまり見せたことのない笑顔を目の当たりにして少し戸惑っています。晩年は関係があまりよくなく口もきかない日が多かった。内弁慶で家ではほとんど喋らないくせに外面がよくて、お祭りが大好きで、急逝したのも町内のお祭りの直会に出た晩で。
酔っていた父に私は「おやすみ」も言わなかった。朝起きて後悔しました。「きのうはごめんなさい」なんて気恥ずかしくて言えないけれど、そのかわり普通に「おはよう」と言おうと思ってた。でも言えなかった。もう聞こえなくなっていた。

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当時は女王様と、女王様を大切に育ててくれた「坊っちゃん」がいて、坊っちゃんは今わの際につきそっててくれたみたい。冷たくなっていくオヤジの布団をずっと暖めてくれていた。父が死ぬ一ヶ月くらい前から坊っちゃんはますます父にべったりになり、食事の席でも出っ腹の上にのっかって抱っこで背中ポンポンやってもらうなんてあきれる状況だったから、きっと虫のしらせがあったのかもしれない。
いつもべったりの「坊っちゃん」を照れやの父は「ねこ」としか呼ばず、女王様は「ちび」としか呼んでもらえず、でもお刺身を買って帰ってくるのはきまって猫たちのためだった。

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ごはんがなくなると、じっと器の前で配給を待つたぬ。

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昔からたぬは哀れを誘うのがうまくて、父からはよくちくわを放り投げてもらっていた。

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父が死んで何年かたち、坊っちゃんが慢性腎不全を患ってこの世を去り、それからさらに一年と数ヶ月、末がうちにやってきた。もちろん父は「ねこ」そっくりな新たな「ねこ」がうちにいることなんて知らない。

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家の裏の空き地で自由を謳歌していたたぬが我が家で家庭内野良猫やってるなんて思いもよらないだろう。

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子猫が何匹も出入りして、結局こんな般若だかキツネのお面みたいなのが増えてるのみたら、どんな顔するかいね。葬儀委員長を「ねこがすきで……」と紹介しようのない挨拶文を渡して困惑させざるをえないくらい「ねこがすき」しか思いつかない人だったから、まあ上から見てたら喜んでるかな、と思ってる。

人の明日もどうなるか分からず。
猫の明日はもっとどうなるか分からず。
これから寒い冬。そして正月休み。外にいる子も収容施設にいる子も崖っぷち。
猫は「明日はきっと殺される」と不安に怯えない代わりに「明日はきっといい日になるかな」と夢を抱くこともない刹那のいきもの。諦めも恐怖も後悔もなしに「ただ死んでいく」から、救ったって感謝はされないかもしれない。
でも。それでもやっぱり、寒くてひもじい思いをしている子には手をさしのべてほしい。クリスマスプレゼントに、とか、お正月にお年玉で買う、とかじゃなくてね。玄関を出て駅に着くまでの間に、今年のうちに救っておかなきゃならない命がきっとひとつふたつあるはず。

もし見つけられたら Merry Christmas & Happy New Year.

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このアングルからは撮影禁止だな……。
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非公開コメント

こんばんは^^

ステキな記事に、1本の短編映画を観た気持ちになりました
そして、ふぅさんの人生観みたいなものをちょっとだけ感じさせてもらいました
>刹那のいきもの
↑私はまさにそんな人間かもしれません(笑)
昨年20年一緒に過ごした愛猫が旅立ってから
良い意味で、将来の事や夢や希望など考えなくなりました
今を生きる、ロビン・ウィリアムスの映画のタイトルではないですが
そんな感じです^^
来年50歳になります。後悔だけはしないように生きています
私の年の瀬に思ってみました(笑)

やはり、ふぅさんの文章は、テンポが良く読みやすいですわ~


>テンテンさま

うふふふふ。

お褒めいただきありがとうございます。うれしいです。

私はまだまだ俗な欲望が捨てられず、まだまだ夢も希望も物欲も満載です。

無我の境地に至るのは……いつかなー。
一生至らないかもしれません。いつまでもきっとあがき続けますわ(笑)。
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プロフィール

Author:ふぅ
「ふぅ」です。うしろの「ぅ」はちっちゃい「ぅ」です。生まれも育ちも北海道。もともとは主にツイッターでぶつぶつ呟いてましたが、140字制限がもどかしくてこっち来てみました。でも緊急性のあるものは変わらずツイッターで呟きます。アカウントは@nekodasukeです。フォローよろしく。
【猫辞典】は完全オリジナル。自由きままに猫の生態を書き連ねてます。ツイッター発祥なのですべて原則140字以内です。
ブログタイトルの『猫っツラにデコピン!』は略して『ねこぴん』とでも読んでいただければうれしゅうございます。

ではどうぞごゆっくり。

メンバー紹介

元捨て猫、現女王様。名前はふう、通称ふーこ2000年の晩秋、雪が降り始める直前に保護。身体は一番小さいけれど一番の権力者。ある意味我が家は彼女の独裁政権下。超ミニサイズ(ミニというより寸足らず?)の16歳♀。長毛ミックスなんだけど何が混じってるのかは不明。



名前は千明通称ちーこまたは末(すえ)にゃん。2009年(たぶん)4月生まれの7歳♀。保健所に持ち込まれた5匹兄弟のうち一番の美人にゃんを拉致して帰ったつもりが、いつの間にか「こいつ実はちん○んあるんじゃねえの?」疑惑を経て我が家のお笑い&破壊担当班長に就任。



本名たぬき通称たぬー。2010年夏、我が家の一員とするため無理やり捕獲した元ノラ猫。ただし最初は外飼い猫だったと思われる。(推定)1999年初夏生まれの17歳♀。種族保存の本能に満ち溢れ、こんな男らしい顔つきのわりに非常にモテていた。



本名ばん通称ばんばん、ばんこ、ババンがバン他。2014年夏、伊達のおまつりにやってきたおばあちゃん思いの男子高校生の通報によりレスキュー。むちゃくちゃ薄汚れていたらしいが捨て猫なのか元ノラなのかは不明。警戒心のかけらもない無防備なおバカさん。ようやく2歳。めんどくさいので推定誕生日はたぬと一緒。


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我が家の常備品

★もう年なので、これを飲まなければ朝起きられません下瞼は重力に負けます毛穴は縦に開きます俗に言うたるみ毛穴っつーやつですわ夜寝る直前に飲むのがコツです朝飲んでも効くのは午後になってからですつまり半日は役立たずっちゅーわけですわvvわたしは365日飲みます毎日飲むので箱買い当然箱買い上等もはや中毒???

★今回はもう、ほんとにコレにお世話になってます。パルボは熱でもアルコールでも死にません。塩素かコレです。塩素は主に洗濯に。バイオチャレンジは主にお掃除に使ってます。ガンガン使ってるのでガンガン減っていきます。お財布痛いですけどしょうがないです……。

★メーカーのみなさま、申し訳ございません。我が家ではこれをうんP一時収納箱として利用させていただいております。抜群の臭い遮蔽率!猫飼いの必需品と考えております。これを使うようになってから、うんP処理がものすごく楽ちんになりました♪

★いろいろ試したけど、我が家ではこれしか使ってくれませんでした……。よく固まってうんこしっこ取るのも楽なんだけど、重たくて運ぶのが大変なのが玉にキズ。なのでほとんど通販で購入。タイミングによって値段の幅がものすごい。

★お猫さまの数だけトイレは必要(ほんとは+1が理想)。我が家はこれ3つを常設。保護猫がいる間はさらに増やします。安いし洗いやすい。ものすごく小さいけど、みんな上手に使ってくれてます。たまにはみ出すヤツもいるけど(笑)。

★お猫さまの便秘を放っておくと、いずれ毎度病院で掻き出してもらわなきゃならなくなると言われました。うちの女王様は病院でこれを勧められて食べ始めたら、とたんに快食快便になりました。うんPの量が3倍くらいになってびっくり。

★週に一度のブラッシングではこれ使ってます。最初は逃げ回るたぬーも、いったん背中にこれを当てられるとふにゃんと腰砕け(笑)。でも角が当たると傷つけかねないので扱いは慎重に。

★新居に引っ越す前に徹底的にテストしました。麻・カーペット・木、そしてこのダンボールの爪とぎを買って来て並べたところ、これ以外には全く興味を示しませんでした。引っ越してからもちゃんとこの爪とぎだけで爪とぎしてくれます。おかげで壁紙破られずに済んでます(笑)。

★2年間使い倒したカメラが壊れたというか壊したというか……。マクロ機能がさらにアップしているらしく、末の鼻の奥までバッチリです。カメラを選ぶときのこだわりは「同じ電池を使える」ということ。電池が同じなら充電器も同じです。コストダウンにつながります。でもだんだん選択肢が少なくなってきた……。写真はゴールドですが私が選んだのはどピンク。カメラは必ずピンクと決めています。女らしさを欠片も持ち合わせていない私の唯一の自己主張かな。ただ単に派手好きという説も(笑)。

★お猫さまのお世話で疲れたお肌もこれさえ塗れば一発で……上がればいいんですけど(笑)。地球の重力に引っ張られて下がるばっかりですが、なんとかがんばって抗ってます。上がれ~~上がれ~~。

★北海道にノミはいないっていう獣医さんもいるけれど、用心のために毎月みんなにつけてます。保健所にいる子を引き出す際にも使うので常に常備してます。うちの母、ノミにもアレルギーなんですわ。ここ、すごい安い……っ。

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